【第1回】素人でもできる!映画を作りたいあなたへ〜自主映画制作の道〜
自主映画制作ハウツーシリーズ第一回目です。
このシリーズでは、大学の自主映画制作サークルで約40作品の制作に関わった経験をもとに、「素人でも映画を作れるんだぞ!」ということを発信していきます。
“商業映画”と“自主映画”
「素人でも映画は作れる!」
とはいえ、映画と聞いて思い浮かべてしまうのは映画館で上映されているような大迫力ムービーな訳で、そのような“商業映画”と言われるものはウン十億を超える予算で制作して、興行収入がそれを上回ることができるから作られています。
全く素人が映画を作ろうと思ったら、大迫力ムービーである“商業映画”ではなく、“自主映画”と言われる規模の映像作品を作ることになります。
ウィキペディアで自主映画と調べると
自主映画は興行収入を重視する必要が少ないため、制作者独自の考えや遊び心が掣肘されることなくそのまま作品に投影されやすい。そのため、視聴者が意味を理解しづらい内容のものや、商業作品では行えない様な映像実験的要素や社会風刺などを含んだ作品も多い。さらに言うならば作者による自己満足的な内容のものも別段珍しいものではない。だが、それゆえの楽しさが生み出される事もあり、熱狂的な支持を得ている作品や伝説的な存在になっている作品なども少なからず存在する。また遊び心だけの映画も存在する。
とあり、自主映画は興行収入を目的として制作されるわけではないため、作りたいと思った人がやりたいように作れるというのが大きな魅力です。
自主映画の大成功例
自主映画は確かに商業映画ではありません。
とは言っても夢のある世界で、一発当てれば大成功!なんてこともあり得る話なのです。
自主制作映画「カメラを止めるな!」(監督:上田慎一郎)は、2017年11月に公開されるやいなやSNSや口コミで広がり、社会現象とも言えるほどの大ヒットを記録した。この映画の制作費は300万円という低予算で、公開から11日間で回収してしまったらしい。
自主映画の規模
自主映画は好きなものが作ることができて夢があるというお話をしましたが、何十万円もの予算を集めることも撮影や録音と言った技術をつけることも簡単なことではありません。
自主映画の規模にも様々あり、大学の映画サークルでの制作や芸大などの映画専攻学科での制作、そして全くの個人の制作などあり、予算やクオリティもその監督が実現しうる規模で作ることができます。
ぴあフィルムフェスティバルなどの自主映画の映画祭なども充実しており、自主制作出身の映画監督も数多くいます。
機材に関しても、プロが使うような一台100万円以上するカメラを使う自主映画団体もあれば、今やスマホのカメラ性能も上がっているので、全編スマホのカメラで撮影した映画というのも簡単に作れてしまうのです。
ちなみに、近年は一眼レフの動画撮影機能が向上しており、多くの映像作品が一眼レフで撮られていたりもします。
自主映画での機材については、また別の記事でじっくり触れます。
まとめ
今回は初回ということで、映画制作素人の人でも作れる“自主映画”について解説しました。
次回以降は、実際に自主映画を制作する上で必要なワークフローについてじっくりと解説していきます。